現代将棋で全盛を極める「穴熊」に、大山十五世名人等の過去の名棋士が対戦したと「したら」、それほど苦戦することはないのではないかと思うのですが。
私は穴熊が大嫌いです。しかし現代は、「とにかく堅い」「終盤で粘りが利く」ということでアマトップからプロまで、ネコもシャクシも穴熊ですね。(例えば、矢倉から穴熊に組み替えるように)。実に嘆かわしい思いです。そんな穴熊の支配する将棋界に誰か新しい風を吹き込む人がいないかな、と思っています。
そこで時々思うのですが、大山十五世名人や木村十四世名人、あるいは升田九段等が「もし現代に現れたとしたら」、決して穴熊など指すことなく、逆に対戦しても大して苦手とすることなく、次々と退治していったのではないかと考えるのですが。実際、大山名人の晩年頃に居飛車穴熊が登場して、苦手とする棋士が多い中、大山名人は巧みな差し回しで穴熊を攻略していたように記憶しています。
過去と現在のトップ棋士はどちらが強いかという問題もありますし、昔の将棋と現代の将棋を比較すること自体間違えているのかもしれませんが、どうなのでしょうか。
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大山先生や木村先生の時代には、穴熊(特に居飛車穴熊)という戦法は、駒が片寄るからあまり良い戦法ではない、という認識が一般的でした。しかし、ここに挙げられているような名棋士たちは、そうした常識にとらわれず有力な形はどんどん取り入れていくと思います。
現代の一流棋士たちにしても、特段穴熊に「支配」されているわけではなく、どんな戦型でも強いのです。要するに特定の形にこだわっているようでは一流とは言えない、ということです(「指さない」という選択肢もその戦型にこだわっている、ということなのです)。
まあ、この1局をぜひ観てください。
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=11103
升田さんが名人戦で居飛車穴熊を採用した有名な将棋です。勝敗はともかく、今から40年以上も前にこれほど現代風の将棋が指されている、ということは感動的ですらあります。
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居飛車穴熊に対して、大山名人は、確かに銀冠から対応して勝ってます。
しかし、別の方もいってますが、大山名人の棋譜を並べてみると意外に穴熊多いですよ。
大山名人自身穴熊はあまり好きで無いようなことを言っていたらしいですが、玉頭位取りに対して、振り飛車穴熊を使っていますし、急戦やその他戦型でも以外に、穴熊の将棋は多いですから、決して指すことなくとは行かないと思います。
升田名人や木村名人は、棋譜をあまり見たこと無いのでわかりませんが、同じように穴熊も有力なら使うと思います。
特に升田名人は、居飛車穴熊の現在形である7八金型穴熊を相当以前から指してます。
今のプロ棋士が、升田名人の居飛車穴熊の棋譜を参考に指していることもあるようです。
升田名人曰く、升田の将棋は50年後の棋士が並べて勉強するだろう。
といったようなことを言って、実際にそうなっているように感じます。
そう考えると、有力と思えば、好き嫌いはともかく、穴熊を指していくのではないでしょうか?
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穴熊の好き嫌いはともかくとして。大山さんは晩年、けっこう振飛車穴熊を採用してましたよ。当時のトップクラスの棋士のなかでは、大内九段と並んで穴熊好きという認識です。
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