将棋の故大山康晴十五世名人は、「銀冠の桂馬は決して跳ねてはいけない」と言っていたようですが、その言葉を忠実に守っている棋士はいるのでしょうか?
高美濃の時点で桂馬を跳ねて、その後銀冠にするかどうか考えるというのが一般的だと思っているのですが。
|||
大山康晴十五世名人は受け将棋と言われた人で、左銀を3七銀に引き付けて金銀4枚の高美濃や銀冠にしたこともあります。
3七銀型の金銀4枚の美濃囲いは見かけないです。最近の金銀4枚の美濃囲いは5六銀から4七銀にするダイヤモンド美濃が多いですね。
攻め合いを目指すなら桂馬はハネます。
大山康晴十五世名人は矢倉囲いでも銀矢倉を多用していました。銀矢倉の方が金矢倉に比べて守りが強いからです。(最悪、歩を取り込まれても大丈夫だから)
大山康晴十五世名人の将棋は真似するのは難しいと思います。
|||
bamboo_from_tokyoさんが言うように、高美濃や銀冠で桂馬を跳ねてしまえば、いくつかのデメリットが生じてしまいます
桂馬をはねれば、確かに攻め味は出るものの、囲いそのものの働きが弱くなります。 大山康晴十五世名人はそれを嫌ったまでにすぎません。
棋士それぞれにはいろいろなやり方があるわけですから、その言葉を忠実に守る棋士も守らない棋士も様々ですよ^^
|||
大山先生の将棋はよく並べますが銀冠の桂馬結構跳ねてますよ。。。
「高美濃に組む」+「桂馬跳ねる」で手詰まりになると銀冠にせざるを得ないのかもしれません。
大山先生の弟子の中田七段は銀冠が嫌いだと言ってました。
|||
高美濃、銀冠で桂を跳ねた場合のデメリットは2点あります。
一つは玉の尻が空いてしまい駒を打ち込まれる隙が生じる事、そしてもう一つは端が弱くなってしまう事です。
大山先生の時代の居飛車側の対振り飛車としては玉頭位取りや急戦が多く端攻めが絡むケースが多かった事からも、特に二つ目の理由が大きかったと思います。
近年の対振り飛車では穴熊が主戦法となっているので、藤井システムに代表される様に 早めに桂馬を跳ね出して振り飛車側から端や玉頭攻めを狙うパターンが増えています。
|||
そうですね。現在では、高美濃の桂馬は跳ねるのが一般になっています。私も、高美濃に組む時は大概跳ねます。終盤の時に攻めに役に立つからです。
しかし大山15世名人は、攻めよりも守り重視の将棋だったので桂馬を跳ねなかったのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿